奇跡の二日間
奇跡の二日間
4月27,28日に発心門から熊野本宮を歩き、これで大阪の八軒屋址を出発した熊野古道歩きが完成した。
その時、次の行程として、小雲取、大雲取越えを6月14、15日にやろうと決めた。この時誰も梅雨の最中で、しかも多雨の熊野山地をこの時期に歩く危険性を考えて居なかった。ちょっと常識外れの計画であった。
6月13日の昼過ぎに大阪駅を出て電車を乗り継ぎ、紀伊田辺でバスにのって約2時間掛けて請川の宿に到着。
一日目・小雲取越
14日は5時45分に宿を出て登り口へ向かう。
当然私たちが最初のグループと思っていたが、なんと男女二人が先行して登って行く姿が有った。 あとで追いついて聞くと、このカップルは田辺の人たちで、この朝、車で請川に来てのぼり百閒嵓あたりまで行き、そこで引き返すと言う。
前半は林間越に熊野川が見え景色を楽しめた。
百閒嵓は流石に高度感が有って見通しがよい。
この辺りから時々ササユリに出会う。
やがて中間地点の小口の集落が高度感を持って見えてきた。ここからはかなりの急坂を下る。
この日、このルートで出会ったのは4-5人!
二日目・大雲取越
今日は那智勝浦から大阪へ行く今日最後の特急に帰る予定なので、4時半に宿を出発。 流石に最初の1-2時間は体が鈍い。
楠の久保旅籠跡を過ぎ越前峠に向かう“胴切阪”は最高に苦労した登り坂。
途中、同行者が提供してくれたグレープフルーツの一切れが命を救ってくれたように活力を補充してくれた。
一部舗装された林道を歩き、“亡者の出会い”等と言う場所を通過して、ついに熊野那智大社に到着。一時五十分であった。
この日なんと対向者には誰も出会わなかった!!
私は那智大滝の滝壺ちかくまで行き滝の迫力ある威力に接した。
バスで那智勝浦駅へゆき、無事に特急に乗車。
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