関西電力 072511
私は関電(関西電力)には良い印象を持っていた。
何故なのか?
まずは黒四ダム。
色々あるが良くもこのような場所に巨大なダムを作ったものだなー。 関電はすごい会社だと思った。
剱岳に登った後に通った阿曽原温泉から欅平までの水平道、黒四の為に作った作業路も関電だ。
カラオケバーで出会った関電の人たち。皆、良い印象である。
大飯発電所の見学でも、緊急停止の際の冷却水の注入方式の説明や、保守点検にどれだけ注力しているか説明された。 だから現状では原子力発電しか無いかなーと思っていた。
但し、原子炉の現場での作業は関電自体の社員が行う事、および使用済み燃料の処理を
きっちりと行う事が条件。
しかし今思うと全て原子力は安全だと言う大前提の元での説明であった。
その印象が壊れて来た。
今回の事故の報道で見えてきた東電のトップの狼狽え様、事故処理のまずさ、当事者能力の無さ等々を見た時もまさか関電はあんなでは無いだろうなと思っていた。
しかし突然関電が発表した15%の節電要請とその後の反応や株主総会等の流れ見ると、結局は関電も東電と変わらないなーと思った。
黒四ダムを作った時の決断力が有れば、そしてそのような決断をした勇気ある経営者が居れば、今、関電がやらなくてはいけない事は原子力発電から脱却する基本方針を打ち出すことである。
5-10年後の将来から見れば、エネルギーの大転換は今年から始まった事は確かだと思う。 大阪府知事や市長に言われる前に、関電自身がその大転換に積極的に取り組む決断をしてほしかった。
だが現実には、発電から送電までの独占を継続するために従来のやりかたを変えられない、そして関電貴族と言われるほどの優遇勤務環境を失われたくない、社員の総意なのだろうか。 詰り関電の社員も東電と同じように、高給取で公務員化してしまったのだ。
だから現状を変えたくない、のですね。
しかし原発の現状を知った私たちは、最早そんな会社環境を許さない状況で、世間は関電の思うようには動かない。
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