自然の中のコントラバスが出す音 030610
小林さんの独奏会の後で、あのコントラバスの音はどのように私の耳に届くか考えた。 (以下は音楽の専門家でなく、物理学者でも無い素人が感覚的に考えた事です)
先ず自然その物の空気が無くては役目をせず従って存在もしない。
スチール線と弓に張られた馬の尻尾の摩擦で発生した振動(音)は空気の波となって秒速340mのスピードでその一部が直接私の耳に入り、また振動の多くは支持柱を震わせ表板を震わせ、大きな胴体内部で響き共鳴させた振動も空気の波に乗って私の耳に入る。
後で調べてみると、弦で発生した音、表板に伝わって発生した音、胴内で共鳴発生した音は音源を同じとしても周波数はそれぞれ微妙に異なるようです。 そこで似通った周波数の音波が交わる時に干渉がおこる。
チェロではその干渉波が弦に作用し、時に演奏者の弓をはじき飛ばすようです。
チェロより躯体が大きいコントラバスでは、特に重低音の振動力は非常に強いと思われます。
だからコントラバスの独奏は選曲が非常に難しいと思うし、弦を抑える指も、弓を弾く腕もかなり力が必要で、演奏も疲れる大変な演奏だと思います。
昔の仕事で捺染の製版システム関連をやっていた時期があり、その時モアレをいかに避けるかが絶えず話題になっていました。 つまり織物の経糸と横糸で出来る格子柄とスクリーンの紗やメッシュの配列で光の波長干渉(モアレ)が起き不都合な効果となって出てしまう。
多分音波にもこのモアレ現象が起こり、特にコントラバスの低音域では起こりやすく予期出来ない音、唸りが引き起こされるのではないだろうか。
別の話しだが、TVの画面をデジカメで撮るとモアレが起こる、つまり不要な干渉縞が出てしまう。 これはTV画面に設計された液晶等の格子縞とデジカメのCCD撮像素子の位置関係でモアレが起こる。 多くの場合、デジカメの角度を変えるとモアレが減少します。
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