整経ドラムシステム 120209
新型の織機が完成しこれからは本来の織りに時間を割く。
そこで問題になってくるのが整経。
整経とは;
経糸を揃えて織機のバックビームに巻きとる事です。
バックビームは専門語ですが、織機に載せる経糸を巻いてあるビームの事です。
良い織り物を織るには良い整経をする事が絶対条件です。
良い整経の最大唯一の条件は:
* 巻かれた全ての経糸のテンションが同一である事。
これは繊維産業のプロでも同じ事です。
私は昔、当時世界で一番優れたスイス製の整経機を輸入販売していました。
1台の価格は7-8000万円!
しかし今は周りにある材料で安価に作るのが条件ですから難しい事です。
いわゆる手織の分野ではネットで調べても適当なドラム式の整経システムは無い。 既に一年以上簡単な整経ドラムシステムを構想し続けた。
そしてある日、DITショップで硬質プラスチックの網を見てこれだと。
早速試作に入った。
色々な思考錯誤の上、システムとしてほぼ完成。
* 写真のドラムは円周50cm
* 幅:25cm
* 最大糸本数:1本のコーンから38本
* 巻き長さ:写真では40番手の糸を5m巻いています。 多分10mまでは巻けると思います。
写真は、1ドラム当り経糸本数20本で5m巻き. 2ドラム作り、2ドラムから糸シートを引き出して合わせ40本の経糸を織機ビームに巻きとる。
完成するにはまだ細かい所を改良しますが、システムとしてはOK。
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