別れの山中温泉
私は特に温泉での忘年会では行く先の情報調べをしないから、多くの場合予期せぬ出来事に出会う。
今回は、この芭蕉の館です。
だいたいここ山中温泉が奥の細道の経路であり、芭蕉が八泊した事も、ここで曾良と別れた事も知らない。 この館は芭蕉が泊まった泉屋の隣、扇屋別館を改築した物だそうです。
入館料、100円!
俳句や小道具等の展示を見ていると、それよりもこの家の作りと手入れの良さに注目してしまった。
拭き掃除が隅々まで綺麗に行き届いているのです。
縦覧中に館長さんと少し話が出来た。
3-4年前にこの旅館が潰れたあと、市は建造物をつぶして駐車場を作ろうとしたようですが、地元、つまり山中温泉の強い反対で、ここを観光客と町民のくつろぎの場とする為に開館したそうです。
他の博物館等の施設と大きく違う手入れの丁寧さを褒めると、いや、この女性達が熱心に掃除してくれるからですと、喜んでいました。
全体が漆塗りでその柱の狂い無さ、天井まで気配りされた手入れ。
見事です。 このように見事に手入れされた日本住宅はいままで見た事がありません。 館長さんと地元の女性職員さん達のこの建物に対する深い思いいれを反映しています。 (館長さんは、医王寺の住職であるそうです。)
皆さんも是非このような手入れの行き届いた日本家屋の良さを見て下さい。
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