里山―パート2 菊炭
11月24日は服部先生の案内で能勢に行き里山を観た。
ここに現存する本当の里山が残って居る理由は表、裏千家等の茶道のおかげなのです。
ここで菊炭を本職として作っているこの名人は、周りの山主と契約して炭の材料となるクヌギを取り入れる。
この地区のクヌギは台場クヌギと称し地面から1-1.5メーターまでは直径が大きいがその先から出る芽が成長して7-8年経つと炭に適する大きさとなる。 台場クヌギは
* 発芽場所が地面から1-1.5メーター有るから鹿やウサギ等に芽が食べられない。
* 台は継続する—100年、150年の物がある。
だから伐採された台場クヌギは7-8年過ぎると再度伐採できる。
このように実際の職業としての炭焼きが成り立っているから昔からの本当の里山が、ここの残っているのである。
菊炭はクヌギその物と焼く時の温度、時間、などの管理ノウハウで見事な菊模様がうまれ、
火持ちが良く、撥ねず、香りが良いので茶道では最高の炭として使われているのだそうです。
この菊炭作りが継承され、その原料を供給する里山が存続する事を願うのみである。
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Comments
shima様。なんと見事な菊炭! 台場クヌギを
焼いて作り出すのですね。クヌギが育たなければ
この炭はなくなってしまう。伝統の文化の基が消える
のですね。里山の保全の重要なことをもっともっと
アピールしなくては・・。
茶道の話を聞きに表千家の宗匠を訪問しました時
菊炭を拝見しました。美しい火色を覚えております。
Posted by: nekozizo | January 18, 2008 02:20 PM
こんばんは。
台場クヌギ 発芽してから7-8年のサイクルで炭材として供給できるなんて、とっても素晴らしい事ですね。
炭といえば備長炭しか知りませんでしたが、
ホントの菊の花のようで、美しい炭ですね。
Posted by: zucca | January 18, 2008 10:00 PM
nekozizo さん
美しい切り口ですね。
茶道が続く限り菊炭の需要はあります。
しかしこの炭焼き職人は何時まで焼けるのであろうか。
Posted by: shima | January 18, 2008 10:08 PM
zuccaさん
備長炭は和歌山の物しか知らなかったのですが、宮崎に”うなま備長炭”、四国に”土佐備長炭”があります。
今、和歌山の人が中国人に熱心に備長炭の作り方を伝授しているそうです。
このようにして、日本古来の製品が価格競争に移行して、やがて日本では作れなくなるのです。
Posted by: shima | January 18, 2008 10:17 PM