大峰講 パート1
二月程前に誘われて6月9,10日の大峰講に参加した。
個人的には役の行者に興味があり、その本拠地とも言われる大峰に講に加えて貰い参加で来るのは幸いである。
9日はバスで昼前に洞川に到着し食堂でおにぎり1個とうどん1杯、ちょっと多め。
女人結界門横の小広場で講全員がそろって般若心経を唱え出発。11:30
雨が降り出し、登るに連れて雷雨となる。 合羽と傘で登頂を続けるも苦しくなる。
なぜだろう? 苦しい中で考えると、
* 来るバスの中で配られたビールを飲む。普段は下山後にしか飲まない。
* ストックが伸びない(先週の加太の磯で海水につかり帰ってから水に漬けるのを忘れた。そのため錆びて伸びなくなった)。
* 直前に多めの食事。
峰道に出た小屋でついに私のザックを取られた。
それから次ぎの洞辻小屋までお陰で助かった。 そこで皆さん荷物を置いて登頂を続ける。
矢張り最後尾となり二人の付き添いとで鐘掛岩を飛ばし西覗の手前まで行くと、先達が新客(初めての参加者)は鐘掛を登らなければという事で疲れた体をムチ打ち引き返す。
ほぼ10m位の壁を鎖頼りに登り降りる。
そして愈々西覗きへ。
8の字を横にしたロープの輪の中に両腕を入れる。 左右に一人ずつの介添え人。8の字ロープの末端を保持する人。 ロープは固定されて無い! ただそれだけである。
言われるように体を乗り出す。 先ほどまで雲に覆われて下が見えなかったのに今、谷が姿をあらわす。 両手を合わせろ、そして両手を前に突き出せ、と言われ、自分の体を自分で支える事が出来なくなり更に下へ落とされる。 頭が真っ白!
多分、浮気をしないか、家庭を大事にするか、等を問われハイと返事をしたのだと思う。
終わると講全員で心経の合唱。
靄の中、大峰山寺に詣でて再度心経の合唱。
山頂部一帯は各地の講が寄贈、建立した何回記念、創立何年記念、等の建造物、石柱、などが所狭しとならんでいる。 ここは本当に関西一の祈りの山、である事を感じる。
下山路、雨は止んだが泥んこ道をひた下り、結界に帰着。
疲れたが風呂に入り食事をすると不思議に体が回復して居る事を感じる。
夕食時、前に来た宿の賄いさんの顔をつくずく見た。 この女性が結界以来始めでした。
そういえば登頂路、下山路共当然女性が居ないから静かなのである。
普段であればオバちゃん達の話し声がそこいらじゅうから途切れ無く聞こえるのに、それが無いのである。
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Comments
女人禁制のお山なのでしょうか?
禁制でなくても、私には目眩がするくらい怖いので
入れていただけなくても全く構わないのですが(笑)
ご無事の登頂 おめでとうございます(^^)v
Posted by: なを | June 13, 2007 06:04 AM
なをさん
写真に写ってる女人結界の門から先は女性は入れません。
入り口にはその説明が和文、英文で書かれています。
数年前には色々問題を呼んでいましたが最近は落ち着いています。
これでも世界遺産に入っているのですから世界的にも
宗教的理由での禁制はある程度理解されているのかなと思います。
Posted by: shima | June 13, 2007 08:17 AM
shima様。おめでとうございます。
大峰講、がんばって遂行なさったのですね。
雨の中、歩きだけでも凄いのに、西覗の
写真を拝見! 震えが起きました。先達さん
に導かれるとはいえ、気を失うのは当然です。
真白な中で「はい!」と答えられたとは、
(本で読んだのとは違う)新鮮な驚きです。
Posted by: nekozizou | June 13, 2007 02:10 PM
nekozizouさん
大変な登りでした。
西覗は良い経験をしました。
周りの人の話ではハイと返事をしていたそうですが
私は何を聞かれどう答えたのか記憶なしです。
この後の出すパート3、4を是非御覧下さい。
Posted by: shima | June 13, 2007 02:20 PM
失礼いたしました。
お写真拡大して、納得です。
きちんと拝見もせずにごめんなさい。
大相撲とか、博多山笠と一緒ですね。
改めてすべて拡大して拝見。
本当に怖いところですねぇ~
ご無事で何よりでした。ホッ
おつかれさまです。
Posted by: なを | June 16, 2007 03:10 PM
なをさん
以前、女性達(外国人を含む)が登ろうとしたのですが
洞川は阻止したそうです。
今はあまり騒がしく無くなったようです。
もっと危険な場所がありましたが
雨のため中止でした。
Posted by: shima | June 16, 2007 10:25 PM