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February 06, 2007

ミクロの観察 パート2

今度は偏光顕微鏡を使った“比較解剖学”の一部の実習です。

先ず、セリ科の種子がプラスチック(多分、エポキシ系)の中に固定されたブロック(既に準備された物)をミクロトームと言う装置に装着され、ハンドルを一回転させるとナイフが上下してこのブロックから試料がスライスされます。 今回はスライスの幅が6ミクロン。

Slicer

6ミクロン! こんな単位の物を初めて自分で切りだし大感激!

試料は薄く丸まって切り出されるので、ピンセットを使って、プレパラート上の水の上に乗せると試料は表面張力で広げられます。 それを加熱テーブルに乗せ水分を蒸発させて、上から染料を落として暫く乾燥した後に余分な染料を水で流し落とす。

その上からカバーグラスを載せてプレパラートが完成!

Preparate

これは中々根気の要る作業です。 特に各行程でいかに気泡を排除するかがポイントです。

私が作ったプレパラートにも気泡が右上に入っています。

倍率10倍で種子の全体を透過観察。

倍率を40倍に上げて分枝部を観察。

ミクロの世界は色が綺麗で見える形状が通常の視覚と異なり魅力ある世界でした。

Shushi_cut Bunshi_40x

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Comments

ミクロの写真。こんなにきれいなの?
初めて見せてもらいました。セリ科の
花の種ですか? 気の遠くなる程、薄く
スライスされるのですね。    

Posted by: nekozizou | February 10, 2007 03:00 PM

nekozizouさん
顕微鏡下のミクロに世界は本当に色も形も綺麗です。
虜になりますね。
しかし自分で顕微鏡を買って観察すると時間がすぐ過ぎてしまい
他の事が出来なくなってしまいます。

Posted by: shima | February 10, 2007 06:29 PM

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