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December 20, 2006

屯鶴峰

二上山の登り口のそば、大阪と奈良の県境から少し奈良に入った所に屯鶴峰(トンズルホー)があります。  奇妙な名前に惹かれて一度は行って見たいと思っていたが行きそびれ今回初めて訪れた。

山頂は奇妙な磐が露出している。

Tonzuru_top_640 Kasairyu_640

先生は約1,500万年前の地層であると話した。 地層の中から抽出したアルゴンを計測して割り出したそうです。

ここはただ奇妙な景観を見るだけではなく地層を見て何が起こったのか想像しろと言われる。  例えば先生が説明している地層は水中火砕流で何故かと言うとこの地層の磁鉄鉱の小片を調べると微弱な滋力線が同じ方向を向いて居る。 火砕流は600度C以上の温度で除冷した時に磁鉄鉱に磁力が発生し同じ方向を向く事が計測され解明できた、と言う。  

つまり土石流とは異なり、火砕流である事が解明出来たのだそうです。

地層から掘り出した石を割ると中に柘榴石がある。

Garnet_640

写真の極小、約1mmのオレンジ色の点がそうです。

付近の川から取り出した砂の中にもかなりの柘榴石が有りました。

残念ながら皆小さいのです。

時間を超越した地層に触れ、岩を割って柘榴石を見つけ、楽しい野外実習でした。

Tonzuru_640 Tonzuru_2_640

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自然」カテゴリの記事

Comments

トンズルホー 面白い名前ですね。
1500万年前火砕流が発生した事が分るってすごいですね~。
学生時代苦手だった「地学」の授業を思い出しました。
野外実習 面白そうですね。


Posted by: zucca | December 21, 2006 09:29 PM

zuccaさん
どうも屯は”たむろす”で、遠方から見ると白い岩が鶴が屯しているように見えたから、という説があります。
実習の先生は、ただ面白がって景色を見るのでは無く、地層の形状を見て何が起こったのか想像しろとおっしゃいます。
それが地学に結びつくと。
面白いですね。

Posted by: shima | December 22, 2006 12:18 AM

ご無沙汰してます。

我々はドンズルボーと呼んでおります。
子供の頃良く遊びに行きました。

我が山 二上山一帯は
市内の伝統産業研磨布紙や研磨剤の材料
柘榴石・金剛砂の産出地域です。


Posted by: mimi-papa | December 31, 2006 07:44 AM

mimi-papaさん
久し振りですね。
ドンズルボーが正しいのでしょうね。
石を割った中に石榴石を見つけた時は感激でした。
そう、二上山はmimi-papaさんの地元。
丁度、行った時に小さな子供が遊んでいました。
子供の時にあそこで遊べたら山の感触が身に付きますね。
私はもう一度屯鶴峰である物を採りに行かねばなりません。


Posted by: shima | December 31, 2006 11:18 AM

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