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November 09, 2006

春日山原始林

11月4日は春日大社に集合して、ささやきの道を降りナギ樹林を通って若草山山頂で昼食後、原始林の一部を遊歩道で下る。

春日山原始林(春日山照葉樹林―特別天然記念物)は春日神社創建以来、1200年以上前から保護され原始の姿をとどめています。 このような人口密集地のすぐ近くで原始の森が見えますから、3年前に来た時はその素晴らしさに圧倒されました。 しかし、その時は全く見えもしなかったこの原始林が危機に晒されています。

Yuhodou

特に外来樹のナギとナンキンハゼが侵食してきているのだそうです。

ナギは外来樹といっても8世紀の春日神社創建時に神木として植えられたのです。

そしてナンキンハゼは約60年前に奈良公園に植樹された。

調査では原始林の調査区域で約1,200年かかって浸食したナギに対し同じ調査区域には既に多数のナンキンハゼがまだ60年しかかかっていないのに浸食しています。

Eco_44 Eco_45

問題は天然記念物の奈良のニホンジカはナギもナンキンハゼも食べないのです。

先生はこのままでは本来の原始林の樹木が衰えてしまう事を非常に心配しています。

現在、奈良大学が原始林の一部(ほんの一部)に鹿が入れないようにフェンスで囲い、鹿が居ないと本来の植生はどのように生きるかの調査をしています。

時間の掛かる事ですね。

鹿は天然記念物で手厚く保護されています。

その鹿も角突き合わせて闘争します。

Deer_fighting

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Comments

shimaさん、こんばんは~。
ナンキンハゼの記事 備忘録に少し引用させていただきました。
紅葉はとてもきれいで好きな木なのですが、
外来樹は強くて、困りますね。

Posted by: zucca | December 16, 2006 11:45 PM

zuccaさん
そうですナンキンハゼの紅葉は綺麗ですね。
場所に依っては困るところがあります。
引用有難うございます。

Posted by: shima | December 18, 2006 11:27 PM

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