南方熊楠
南方熊楠
8月26日は京大水族館の上にある、記念館、そして27日は
田辺市の顕彰館を見学した。
記念館は1965年に開館し幼年期から晩年記までの活動、交友関係の写真や資料を解かりやすく展示しており、生きている粘菌の細胞をビデオ展示していた。
とにかく、彼の並み外れた行動力、国際性、博学、特異性、等、展示を通じて伝わって来る。
彼の業績は世界的に認められ、偉大な存在であったにも拘わらず日本では異端扱いされる。
いまだに続く日本人の日本人けなし、に翻弄された熊楠の一生でした。
27日には田辺市の顕彰館を訪問。
田辺湾の弧の中に二つの南方が在る不思議。
しかしこの顕彰館には驚いた。 横に在るのは熊楠が晩年に暮らした家なのだ!
彼の御長女が2000年に亡くなり田辺市に寄贈され、基本はそのままに、外装を残っていた写真を参考に再現したそうで、例えばアルミサッシュを取り外し木製窓枠に入れ替える。 だから出来るだけの原型を再現しているようです。
私が意気込んで“熊楠が発見したミナカテラ・ロンギフィラと言う粘菌が付いていた柿木はまだあるのですか?” “ハイ、有りますよ”の声に南方邸に飛んで行き柿のきを探すと看板が出ている。 意外と細い柿木だ。
生活の場や書斎、倉庫等を見て、改めて南方の存在を近くに感じた。
もう10数年前に“南方曼荼羅”という本を購入したが、未だに読みきれない難解な本で、唯一つ、“縁”と“縁起”という言葉の独特な解釈は良く理解出来た。
ここで、彼と私の、運命的(?)な繋がりを発見した。(私が勝手に思って居る事です)
昨日、今日と心に響く出会いであった。
* 今年の10月7日から11月26日、上野の国立科学博物館で“南方熊楠”展が開かれます。 是非、熊楠を見て下さい。
« 瀬戸臨海実験所 ベニクラゲ | Main | 45分 »
「自然」カテゴリの記事
- 花盛り 04052013(2013.04.05)
- 城北菖蒲園 06152012(2012.06.15)
- 紫陽花 06092012(2012.06.10)
- 裸視のほぼ金環日食 05212012(2012.05.22)
- 南高梅 03062012(2012.03.09)
「コラム」カテゴリの記事
- WOOLHORSE 再び 10212014(2014.10.30)
- 防鳥ネット 06042013(2013.06.04)
- 叔母の葬儀 03152013(2013.03.28)
- 防鳥ネット 05302012(2012.06.02)
- 護衛艦“いせ” 02122012(2012.02.20)
The comments to this entry are closed.
Comments
紀州といえば熊楠さん。忍者のような科学者
というような先入主でした。shimaさんの
写真で初めて庭や家の佇まいを拝見しました。
感動しました。古き良き時代が偲ばれます。
居間と書斎には博識の研究者の暮らしぶりが
そのまま残っていて、ファンになりました。
秋の上野の熊楠展を楽しみに待ちましょう。
Posted by: nekozizou | September 01, 2006 03:22 PM
nekozizouさん
私も熊楠が死ぬまで棲んでいた家を見る事が出来て感激し、いっそう身近に感じました。
是非、上野で熊楠に合って下さい。
Posted by: shima | September 01, 2006 10:43 PM