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September 01, 2006

南方熊楠

南方熊楠

826日は京大水族館の上にある、記念館、そして27日は

田辺市の顕彰館を見学した。

記念館は1965年に開館し幼年期から晩年記までの活動、交友関係の写真や資料を解かりやすく展示しており、生きている粘菌の細胞をビデオ展示していた。

とにかく、彼の並み外れた行動力、国際性、博学、特異性、等、展示を通じて伝わって来る。  

彼の業績は世界的に認められ、偉大な存在であったにも拘わらず日本では異端扱いされる。

いまだに続く日本人の日本人けなし、に翻弄された熊楠の一生でした。

27日には田辺市の顕彰館を訪問。

田辺湾の弧の中に二つの南方が在る不思議。

しかしこの顕彰館には驚いた。 横に在るのは熊楠が晩年に暮らした家なのだ!

彼の御長女が2000年に亡くなり田辺市に寄贈され、基本はそのままに、外装を残っていた写真を参考に再現したそうで、例えばアルミサッシュを取り外し木製窓枠に入れ替える。 だから出来るだけの原型を再現しているようです。

私が意気込んで“熊楠が発見したミナカテラ・ロンギフィラと言う粘菌が付いていた柿木はまだあるのですか?” “ハイ、有りますよ”の声に南方邸に飛んで行き柿のきを探すと看板が出ている。 意外と細い柿木だ。

生活の場や書斎、倉庫等を見て、改めて南方の存在を近くに感じた。

Nenkin

Kakinoki Kumazusu_tei Ima Shosai

もう10数年前に“南方曼荼羅”という本を購入したが、未だに読みきれない難解な本で、唯一つ、“縁”と“縁起”という言葉の独特な解釈は良く理解出来た。

ここで、彼と私の、運命的(?)な繋がりを発見した。(私が勝手に思って居る事です)

昨日、今日と心に響く出会いであった。

     今年の107日から1126日、上野の国立科学博物館で“南方熊楠”展が開かれます。  是非、熊楠を見て下さい。

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Comments

紀州といえば熊楠さん。忍者のような科学者
というような先入主でした。shimaさんの
写真で初めて庭や家の佇まいを拝見しました。
感動しました。古き良き時代が偲ばれます。
居間と書斎には博識の研究者の暮らしぶりが
そのまま残っていて、ファンになりました。
秋の上野の熊楠展を楽しみに待ちましょう。

Posted by: nekozizou | September 01, 2006 03:22 PM

nekozizouさん
私も熊楠が死ぬまで棲んでいた家を見る事が出来て感激し、いっそう身近に感じました。
是非、上野で熊楠に合って下さい。

Posted by: shima | September 01, 2006 10:43 PM

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