枝打ち実習
京都鞍馬、二の瀬の山林主の好意で枝打ちの実習を行った。
道具は一頃よりかなり進化しているようです。
先ず、アルミのポールを組み立てると高さ約5メーターで下には10cm位のスパイクがあり、これを枝打ちする木の根元に押し込むと、ポールに取り付けたステップに乗って上に登る。
その前に、安全ベルトを装着する。 このベルトには鋸の入った鞘を通し、ステップを掛ける籠、そして命綱とその留め具を装着する。
先ずステップにのぼり片手で木を抱き、別の手で命綱を木の向こうを回して手を入れ替え命綱先端の金具を安全ベルトに着いている金輪に引っ掛ける。
これで命を命綱に預ける。
命綱を上げながらステップをあがる。
そして鋸で枝を幹に一番近い所で枝付を観察し枝下が太っていれば少し傾斜を付けて切る。
切り口を少し上に向ける事で雨が枝下部に溜まり腐るのを防ぐ。
例えば12cm角の材木を取りたい場合、幹が直径8-9cmで1.5-2mの高さで枝打ちをする等、観察して手入れをする複雑な作業が要求されるようです。
私自身は道具を使っての高所での作業に快感を味わいましたが、たった3-4時間の実習ですからそれで済むのです。 実際に林業に携わっている人達は毎日林に入り手入れをする大変な作業です。
このような作業を見ると、価格が高くとも、いかに国産材を使用すべきだなーと思いますね。 やがて日本に木材を輸出出来る国が無くなりますが、それまで日本の林を守らないと必要な時に作業者が居なくなる。
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Comments
shimaさま
大変な作業なのですね!
毎日のお仕事にしていらっしゃる方のご苦労に
頭が下がります。
それはそうと、私ももうじき鞍馬に参ります。
勉強している『源氏物語』で、
若紫と光源氏の出逢いが鞍馬なのです。
そのための修学旅行みたいなもの。
全く種類の違う旅ですが、何となく嬉しいですね。
鞍馬のお山は涼しいでしょうか??
Posted by: なを | September 05, 2006 03:18 PM
今晩は。
越中富山は鍬埼山、憧れの山に思いがけず早い時期に登る事が出来ました。下山後、八尾には21時。自分も含め、観光客の多さに驚きですが、町流しの、地唄、胡弓、三味線、踊り、オマケに今年はお月様。
帰路に、古川でレンタサイクルに興じ、和ロウソクを○○さんに、求めてきました。
3日、行かれましたか、ご苦労様でした。
Posted by: yamanoko.kei | September 05, 2006 09:25 PM
なをさん
鞍馬へ来られる!
何時頃ですか?
私は明日より関東、中部と出張し来週中頃帰坂。
林業は大事な仕事です。 若い人が向かってくれたら良いのですが。
Posted by: shima | September 05, 2006 11:36 PM
keiさん
多彩な経験をしてきましたね。
3日は追悼してきました。
良い、清らかな場所でした。
Posted by: shima | September 05, 2006 11:38 PM
shimaさま
鞍馬に上るのは、今度の日曜日10日の予定です。
雨が降ったら、中止かも・・・
おみ足の悪い方もいらっしゃるので
天候次第になりそうです。
でも、紫式部ゆかりの場所をしっかりと
拝見してこようと思っています。
吟行もできるかな??
Posted by: なを | September 08, 2006 08:38 AM
shimaさま
京都から戻って最初の書き込みです。
まだ、整理出来なくて自分の部屋にも
入っていません(トホホ)
鞍馬のお山 登ってきました!
『奥の院』までも・・・
麓は暑かったのに、山の上はひいんやり。
清々しい霊気をたくさん戴いて
時間がゆるやかに流れているのを感じました。
ちょっときつかったけれど
行ってよかった♪♪
つづら折 いいですね!
「木の根道たどる色なき風のなか なを」
お粗末さまでした。
Posted by: なを | September 13, 2006 06:17 PM
なをさん、
木の根道まで行ってこられたのですね!
多分、山に慣れない人の足にはきついと思います。 でもがんばったのですね。
私は昨日、ドイツ人と一緒に駒ヶ根のゴンドラで2,600メーターの千畳敷へ行き、更に300メーター程足で登りましたが雲の中でした。
それで、「雲の中、色なき風を、探しつつ」
これで繫がるのかな?
Posted by: shima | September 14, 2006 12:01 AM
枝打ちはテレビでしか見たことがありません。それを
なさったのですね。ロープだけが命の支え! すごい
ことなさいました。
なをさんの鞍馬の句、いいですね! それに呼応の
shimaさんの句も。色なき風が新鮮です。相聞歌ならぬ相聞句をとても楽しみにしています。
Posted by: nekozizou | September 14, 2006 04:27 PM
nekozizouさん
私達がやったのは遊び事のレベルです。
本当に命を懸けているのは、山林作業者。
彼らが日本の杉、ヒノキ林を維持してくれるのですね。
相聞句は、、難しい!
Posted by: shima | September 19, 2006 04:29 PM