織物工場見学
先月案内しましたが、クラブ織の8人のメンバーが8月9日に工場見学をしました。
その織物工場は京都の南部、奈良県に接する所にあります。
昔、この一帯は麻糸を主体とする蚊帳の産地でその後寒冷紗の生産に転換して、今この工場は襖紙と織壁紙を生産しています。
織行程の最初は整経(経糸をドラム或いは織機ビームに巻く)で、ここで如何に全幅に亘り糸の張力を一定にして巻く事が出来るかが織物の品質を決めます。
960本の糸をビームに巻き取る機械は古いが細く切れ易い糸を巻くには最適のようです。
部分整経機は多品種の製品を製造する場合に使います。
クリールの150本の糸を1部分としてドラムに巻き、これを10回繰り返すと全幅1500本の糸が巻かれます。 写真のドラムには10部分、1500本の糸が巻かれています。 これを一斉に織機用ビームに巻き返します。
このように準備された経糸ビームは織機に掛けられます。
この工場ではエアージェット織機24台とレピア織機10台で織物生産をしています。
織壁紙に就いて:
日本の壁紙は年産約7億平米で織壁紙はその1%に過ぎません。
主流は塩ビ壁紙です。 このように成った理由は織壁紙の場合汚れがとれにくい、張り合わせ部が目立ち安い、等と製造工程が14行程あり塩ビと比較して非常に手がかかります。
しかし、この工場で生産される織壁紙は使用する糸の殆んどが天然素材、あるいは天然素材を原料とする糸で、張り合わせた紙も天然素材であり使用糊も澱粉糊ですから、所謂、シックハウス症候群の原因とされる揮発性化学物質を使用しないから、非常に環境に合った製品です。
更に大事な事は、使用後には全て生分解する事です。
私見ですが、原料は殆ど全てが植物ですからその成長過程でCO2を吸収し、従って燃やしてもプラス・マイナス、ゼロ、つまり環境負荷がゼロのバイオマスだと思います。
自然素材を使って出来た織壁紙は、通気性があり、空気中の汚れを吸収し、自然の優しさを与え、環境に優しい、この織壁紙にもっと注目すべきだと思います。
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