剣縦走:パート4
9月26・27日
仙人池の朝:
5時半の日の出より10分程早く池の畔で裏剣と対した。日の出前の裏剣(写真)
ユックリと日の出が近つく。 尖った槍の先端部にオレンジの日が当たる。(写真)
シャッターチャンス。 でも私のデジカメは未だ使用して短時間でフレームと撮影画像の関連を掴みきっていないので、あとから見ると池に映るべき剣の先端が欠けている。残念!
でも、この千歳一遇の刻々と変わる自然の営みは、私の脳が確り画像を取り込んだ。(写真)
観測機器の有る山頂に散歩気分で出かけたがタイミング悪く雲が邪魔する。
しかし360度展望出来るこの場所は写真家の穴場のようです。
小屋の皆さんと別れ愈々仙人谷へと下降してゆく。
約2時間で仙人温泉に到着。
この温泉には何時か入りたいと思うが入ると、後、歩くのがイヤになる。
しかし温泉に入って見る景色は絶景。(写真)多分前方は唐松岳。
そこに、ヒョウキン2人組みが到着。 彼女達は風呂に入ると言うので“大岩の後ろに女湯があるよ”と言うとイヤここで入りたい。(実際後で聞くと、ここで入ったそうだ)
出発して暫く、左手から大きな沢が合流する地点、少し上には雪渓の片割れが残っている。
沢を渡ると、高巻き道へ誘導される。 そして登りに入るとこれがトンデモナイ道、で行けども、行けども出口に到達出来ない水の無い急勾配の岩と石で出来た沢を漸く登り切って一服。
結局、歩行時間が約5時間で阿曾原温泉に到着。
この温泉は“高熱隊道”から出ている温泉で(写真) 古いコンクリートの浴槽で約4x7メーター位か。大自然の中へ溶け込むような温泉に浸り込み、1時間弱の男性への割り当て時間一杯を使って堪能。(写真)
宿の主人の話しでは、“今日の阿曾原温泉は24名宿泊で内、男がなんと4人だけ! どうなっているんだろう!”
中高年になっても女のほうが体力も気力も強いのだー。
同宿の青年は黒四ダムから下廊下、十字峡を経て5時間でここに到着、早いー!
中年女性3人組みは同じルートを7時間でここに到着。
もう一人の女性も同じルートを一人で辿って来たそうだ。
そんな中で我々4人とヒョウキン二人組みは少々肩身がせまいかなー。
9月27日
水平道:
朝、4時50分出発。 山登のあと水平部入り口へ約1時間。
トンネルは中に入った途端に浮遊感が襲う。 幸いにも水量が少なく靴を履いたまま通過できた。
欅平まで続くこの水平道は電源開発とはいえ良くこんな場所に手作業で岩を穿き、くり貫き、作った物だなーと先人達に感謝(写真)
欅平には10時48分に到着。 トロッコ電車で宇奈月温泉へ。(写真)
真砂山荘の主人に教えてもらった銭湯に入り遅めの昼食。
宇奈月温泉の駅の道を挟んだビルの二階に見覚えのある顔が二つ。
例のヒョウキン二人組みが盛んに手を振ってくれた。
総括:
メンバーの趣向で行きが夜行北国のB寝台下段! 帰りはサンダーバード、そして行程は一日多いから、費用は多め。 だから少々デラックス。
しかし結果から見るとこのメンバーには丁度良く体力に少し余裕を持たせ事故も無くて完了出来たので、良かったのです。
私に取っては7年前に、おばちゃんが玄関の前で柱に寄りかかって私等を見ていた前を、挨拶もせずに阿曾原へ向かってしまい、その時から、泊まってみたかった仙人池ヒュッテに今回宿泊出来た事は最大の幸せでした。
ここは、他の山小屋とは全く違います。
但し、常連のお客さんが多い時は、おばちゃんと話す時間が取れるかな?
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Comments
shimaさん
仙人池に写る裏剣 3枚ともきれい!!!朝日に染まる頂は池にもくっきり写っています、うっとり・・・。\(~o~)/池も波ひとつなくて鏡のようで、実際の景色はどんなにか素晴らしかったのでしょうね。
男性陣より女性のほうが断然多いことに驚きました。みんな元気なんですね。私も負けていられません、ガンバロー。
パート1から4まで 楽しい山行の様子が伝わってきて、登山の気分を満喫しました。感謝です。
Posted by: zucca | October 01, 2005 04:01 PM
zuccaさん
写真を気に入って戴き有難う。
また、私の文でzuccaさんが登山の気分を満喫できたのなら本当に幸せです。
ありがとう。
山で見る女性は皆逞しいですね。
蟹のタテバイやヨコバイも堂々と通過するし、
剣の下山中、3人の女性が多分20kgのザックを背負っていたので声をかけたら案の定、3人で早月尾根を登って来たとの事。 非常に行程の長い尾根で途中一泊しないと来れません。
とに角、山では(山でも)女性は強いのです。
Posted by: shima | October 01, 2005 11:37 PM
shimaさま
仙人池と裏剣、素晴らしいです。写真の巧さ
もシャッターチャンスも最高の出来です。この
パートはとりわけ美しくて、すべてに感激しました。繰り返し眺め、楽しみましょう。ありがとうございます。
Posted by: nekozizou | October 02, 2005 04:52 PM
nekozizouさん
景色が良いと良い写真は誰でも撮れるチャンスがあります。
ここの景色は最高でした。
Posted by: shima | October 03, 2005 08:21 AM