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October 14, 2005

熱帯雨林と先住民

10月12日、今日の先生はサラワクのプナン(PENAN)人の集落で生活調査しており、その体験からの講義である。

プナンの女子供は色が白いそうで、これは熱帯雨林の陽光が当たらないところで生活しているから。1-1  

ボルネオには弓矢が無く”吹き矢”が狩猟道具である。2-2

世界の森林面積は4年で日本の国土面積同等分が減少してゆく。

熱帯材の輸入量は日本が世界の25%を占める。

プナンは狩猟採集で移動生活をしているのでサラワク州政府は土地の所有権を認めていない。 政府はこのような民族を定住させ焼畑農耕化を進め公共サービス政策を押し進める。

しかし、公共サービスを受けている集落は受けていない集落よりも果樹種の多様性が低い。

このように、狩猟採取で移動生活を送るプナンの生活圏は益々圧迫されやがては種族の滅亡になるのだろう。

大げさに言うと日本が材木をサラワクから大量に輸入する事がプナン達、先住民の生活を圧迫して、遂には先住民を滅亡させる事になる!

我々は何が出来るのだろうか?  国内の林業を復活させ多少高価でも国内木を使わなければ!

沈香の事:

プナンは昔から沈香が高価な物と知っており此れを採取して時々現金収入を得る。

先生はこれを利用して彼等の生活手段に利用出来ないだろうかと言っていた。

沈香の話を聞いてから、どうも織田信長が正倉院の香木を切り取った話と結びつき気になったので本やネットで調べると:

現に正倉院に保管されている蘭箸待(ランジャタイ)(又、黄熱香とも呼ばれている)は信長が東大寺の僧に京都に持って来させ切り取ったといわれている。 その前には足利義政が切り取り、後世には明治天皇が切り取ったといわれている。 この香木は推古3年(595年)に淡路島に流れ着いた沈香であると言われている。

沈香はチンチョウゲ科の古木が虫に食べられた傷等に樹脂を出しそれに菌が作用して黒化するようで、中でもベトナムの極限られた地域の物が最上であるようです。

ネットで調べると1グラムがなんと15,000円!

先生が現地で見た沈香の木と入手した沈香の塊(右)3-3

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自然」カテゴリの記事

Comments

痩せ型、色白、小柄でひ弱そうな先生は、女学院文学部の先生の様にお見受けしましたが何と熱帯雨林に分け入って、ヒルや病魔と戦いながら研究なさる。ターザンの居そうな、そして、オランウータンの居るジャングルを再々訪れると言う。風貌からは想像できない。つわものと感心しました。お陰で、楽しい旅行記を聴講することが出来ました。

Posted by: 自然星 | October 15, 2005 11:49 AM

shimaさま。
このお話には深く考えさせられました。25%
も日本は輸入しているなんて・・・。
 沈香は御物なのに時の権力で削り取られ
たのも真実なのですね。それほど貴重な香り
だった。21世紀の欲張りが乱獲できないように管理する方策が必須です。そう思います。

Posted by: nekozizou | October 15, 2005 03:44 PM

 shimaさま
何とも暗くなっちゃうお話でした。
私に出来ることなんて、なるべく割り箸を使わないで、
自分の箸を使用する…位のものでしょうか。
(何の解決にもなりませんねぇ)
香木にはご縁なさそうですし、
家を建てる予定もないし‥‥う~ん

サラワクで規制して頂いた方がいいのにな!
日本には、10%までしか輸出してはいけない…とか。
それも難しいのでしょうねぇ。
どうにかして、サラワクの自然を守っていって欲しいものです。

Posted by: なを | October 16, 2005 02:22 PM

自然星さん
人は見かけに因らない、ですね。
チョット歯切れの悪い所がありましたが、あとで仲間と話、”スライドでも見せてくれたように警官が現地人にピストルを向け撃つような場所ですから、現地に入る先生は我々の前で現地政府を批判するような言動を避けているのではないか” そうでないと”好ましかざる人物”として現地入りを拒否される危険があるのではないか。 と言う解釈をしました。

Posted by: shima | October 16, 2005 10:15 PM

nekozizouさん
アジアの熱帯雨林でしか出来ない沈香の良い物はすでに非常に少なく、昔から日本にある沈香の量は貴重な物になっているそうです。
しかしいくらなんでも1gが15,000円とは!

Posted by: shima | October 16, 2005 10:20 PM

なをさん
実は今、マレーシア政府はパーム油の輸出に積極的に取り込みすでにマレー半島にはパーム油を採るアブラヤシの新たなプランテーションを作る土地がなく、今、サラワクの熱帯雨林は削られアブラヤシの新たなプランテーションが急ピッチで開発されているようで、この面でもペナン人達先住民は圧迫されているようです。 もし日本が木材の輸入を停止しても、今度はアブラヤシの開発で圧迫されるのでしょうね。

Posted by: shima | October 16, 2005 10:29 PM

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