大阪から京都へ パート3
八幡―伏見桃山 7月10日
この時期、奇跡的に雨がやみ、八幡を出発し途中雨にも見舞われたが無事伏見桃山に到着。
* 三川合流
木津川と宇治川そして桂川が合流して淀川の本流を作る。
御幸橋の上から見ると合流点が見えその後ろには天王山(270m)が控える。
この地点の川の西側では天正10年(1582年)に光秀が信長を討って後、高松城を攻めていた秀吉が返しへ、この天王山の下で山崎の合戦が行われた。
東側では慶応4年(1868年)に鳥羽伏見の役がおこり鳥羽で開かれた戦線が伏見に広がりここ淀や八幡で東軍(幕府、新撰組等)は新政府軍に決定的な打撃を蒙り壊滅して大阪へ敗走した。
亡くなった東軍兵士の埋葬碑(東運寺)や記念碑等がこの付近に多く、また大阪では一心寺などに祭られている。
両方共に歴史的な戦であり、自然の地形を理解して利用した事で戦の勝敗が決まる。
京阪電車の八幡からはこの三川合流地点へ簡単に行ける。今回は時間の都合で行けなかったが木津川と宇治川の間には背割堤があり合流地点へ導いてくれる。
私達の行程は東軍戦死者の埋葬碑を東運寺に訪ね、そして淀城跡を見、宇治川の土手道を通って、
*伏見港公園に至る。 三十石船の大阪へ向けての出発点である。
ここからは中書島のほぼ中心地を濠川沿いに畔を歩く。
綺麗な水流があり、このように綺麗に保つには行政よりも祖先より受け継いだ一般の住民の美化意識が高いから美しい水流と光景が保たれているのだと思う。
中書島の住民には敬意を表したい。
川畔を上がった所に寺田屋があり伏見港との距離の近さを実感する。寺田屋の2階から見た中庭。
* 今回の最終地点は御香宮神社です。
そこに行くまでの市街地には水の噴出口が各所にあり住民が飲用に汲んでいる。
日本の名水100選に選ばれている神社の水も市内に湧き出る水も、酒屋に湧き出る水も殆ど地下水路で繫がっているようです。
八幡駅を9:30に出発して午後16:00に伏見桃山駅に到着。
再び八幡に戻り前回と同じ駅前の朝日屋へ到着して待ちに待った冷えた生ビールで乾杯!
次回は伏見稲荷や東福寺、そして三十三間堂や清水寺が視野に入ってくる。
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Comments
美しい風景ですね。新幹線が山崎のあたりを過ぎるとき
光秀の最期とか、利休さんの茶室を思い浮かべます。
伏見の湧き水あってあの銘酒が生まれるのですね。守る
人あってこその伝統の味だと解ります。寺田屋の中庭の
写真、とてもいい感じ。shima様はカメラの名手です。
Posted by: nekozizou | July 12, 2005 02:27 PM
nekozizouさん
歴史を感じ、また伏見の水の綺麗さと豊かさに感動した歩きでした。
寺田屋の写真は二階でフッと下を見たとき、ひょっとして竜馬もこの風景を見たのかなと思い撮りました。
Posted by: shima | July 12, 2005 11:35 PM
shima様
あ、やっぱり、そうでしたのね。寺田屋の中庭の風情。
「龍馬がゆく」には寺田屋の二階の有名な場面があり、
あの写真をみるとどうしてもお龍さんと龍馬さんを
想像してしまいます。可愛らしい、親しみを与えて
くれる庭ですね。わたしは女主人・お登勢さんも好き。
Posted by: nekozizou | July 13, 2005 02:40 PM
nekozizouさん
京都と言う所は維新の出来事を昨日の出来事のように伝えて呉れる仕掛けが方々にあります。
この寺田屋も昼間の展示室を夜はそのまま旅館として営業しているそうです。
Posted by: shima | July 14, 2005 08:46 AM
shima様
伏見は京都の市街よりちょっと離れていて、それがまた
趣を深くしているように思います。わたし、寺田屋に
泊まってみたくなりました。夜の川岸を散歩すると
維新のころのだれかに会えそうな、そんな予感が・・・。
Posted by: nekozizou | July 15, 2005 03:52 PM
nekozizouさん
伏見は秀吉が権力に任せて作った街でいまでも町名に各藩の名前が残っているようです。
伏見港と大蔵記念館の間を十石船で揺られて景色を眺めるのも良いし、私達がやったように濠川の畔を歩くのも良いし。
良い場所ですね。
寺田屋に実際に宿泊するとなると。
解りませんが混んでいるのかも知れません。
それと、道に面した部屋へ行くのに手前の部屋を横断する必要があります。
部屋は襖が隔てて居ます。
それと、多分食事は無いかも知れません。
こんな事が解っても部屋の壁や襖には手紙、写真、等の資料がありますから、興奮して眠れないかもしれませんね。
Posted by: shima | July 15, 2005 11:40 PM
shima様
やさしく寺田屋のこと教えてくださって感謝です。
伏見の港のあたりを眺めるだけでもいいと思います。
展示室であの時代にじかに触れるのは刺激が強過ぎ
ます。やはり、私にはshima様の写真から気ままな
空想をして楽しむのが一番のようです。
Posted by: nekozizou | July 18, 2005 03:00 PM